では前回からの続きです。
まったり行きます。
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バスは、揺れる。
上海の道がデコボコだからだろう。
でも心なしかそれ以上、揺れているように思える。
バスは茶色いどぶ川を過ぎ、
虹橋路(ホンチャオルー)と呼ばれる大きな道に出る。
思ったより自転車は少ないない、な。
テレビで見るような自転車の大群ではない。
まぁ乗ってる人の年齢の幅は広いけど。
バスを待つ人。
早足で歩く人。
鼻をほじる人。
隣の男の子の寝顔と窓の外をとを交互に見る。
寝息の中、慌ただしい上海の町をみていると
時間が狂いそうだ。
ちょっとクラクラしながらもバスは右へ曲がる。
虹梅路(ホンメイルー)、だ。
人通りはほんの少し少なくなり、
それでも忙しい空気は消えていない。
道をまっすぐ行く。
家、店を繰り返すと、また右に曲がる。
小さい道。
車が2台ギリギリ通れるくらいだ。
そう、目の前は上海日本人学校。
緑、茶色、青。
たくさんの色のバスに僕達のバスは溶け込む。
でも、どうも僕の緊張はそこに溶け込みそうになかった。
あぁ、学校が始まるんだ。